ファクタリングを装う闇金業者

ファクタリングに見せかけた違法な金銭消費貸借契約を交わしダイレクトメールやFAXで勧誘を行い会社や個人情報を入手して詐欺行為を働いたり、無登録で売掛金を担保にした融資を行ったり、法外な手数料を請求する業者がいます。

産経ニュースに「金融取引を装う「新型ヤミ金」が横行 標的は中小企業・・・警察、支援団体も対応本腰」という記事が掲載されています。

「企業の資金調達に用いる金融取引「ファクタリング」を悪用し、高額な手数料を徴収するヤミ金が横行している。
実態は資金繰りに苦しむ中小企業に法外な高金利で貸し付ける手口で、ファクタリングの手数料に法的な制限がないことが背景にあるという。」

別のニュースでも……

ファクタリングを装い摘発されたのは「東洋商事」と「MINORI」。府警は、2業者が平成27年秋から28年11月にかけ、資金繰りが悪化した中小企業を中心に全国約250社に総額3億円以上を貸し付け、1億円以上の利益を得ていたとみて調べる。

この2つのファクタリングを名乗るヤミ金は一時期インターネット広告も出稿していたところで、3億円以上を貸し付けて1億円以上の利益を得ていたということは、単純に考えればファクタリング手数料は30%以上ということです。

ファクタリングを語るヤミ金業者の手口

  1. 手数料は8パーセントと言われ申込みをしたら、契約直前に手数料のほか「調査費用のほか出張費と事務手数料、その他諸経費が必要」と言われ、最終的に手元には売掛債権の額面の半分以下しか残らなかった。
  2. 「債権の買取は出来ないが売掛債権の担保融資なら出来ます」と言われて契約しました。その後、毎月法外な利息を請求され支払いをさせられたが、元金は全く減っていなかった。
  3. ファクタリングの契約当日に「急遽、契約が出来なくなった。その代わり金融会社を紹介しますのでそこから資金を借りて下さい。」と闇金業者を紹介され断ったが闇金業者へ個人情報が漏れていて営業電話がかかって来るようになった。
  4. 売掛債権をファクタリングで買取します。つきましては先に手数料と保証金を支払って下さい」と言われて入金した結果、業者と連絡が取れなくなった。

優良ファクタリング業者の選び方

ファクタリング会社は年々増加傾向にあり利用者自身が業者を正しく選ぶ必要があります。そこでファクタリング会社を選ぶ際重要になるポイントをご説明します。

①手数料
ファクタリングの手数料は事業主様にとって大きな費用です。
ファクタリング業者により手数料の差は大きく、見積りしないと具体的な数字は出てこない為、手数料の他に諸経費や交通費は必要か?またトータルでいくらかかるのかをきちんと見積りしてもらいましょう。費用が高すぎたりすると悪徳業者の可能性があります。

②契約書
契約するときに契約書の控えが渡されなかったり、銀行振り込みではなく手渡しである場合、また契約時に突然担保や連帯保証人を要求してくる業者もあるそうなので十分注意が必要です。

ファクタリングは債権を売買し早期に資金化する正規の金融取引で経産省も中小企業の資金調達手段として活用することを推進しています。しかしこれに乗じてヤミ金が暗躍しているのです。
事業をしているとどうしても運転資金などで困ることがあるのも分かりますが、お客様の経営が行き詰まりかねない法外な手数料で何度も利用を迫る悪質業者を安易に頼るのはやめたほうがいいと思います。
結果、経営している会社の資金繰りが悪化して困るのは経営者の皆様です。
ファクタリング会社を利用するときは弊社のブログ記事も参考にして頂いて本当に信頼できるファクタリング業者なのかを慎重に見極めて頂き、このような被害に合うことのないようにしてください。

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